新しいタイプが増えている

診察

性格の問題だけではない

何かとストレスにさらされる現在社会、そこに生きる誰もが心に変調をきたす可能性がある環境化で暮らしています。ストレスとの関連では従来からうつ病に罹患する方が多く入るのは知られていました。やる気が出ない、悲観的な考えが優位になり、日常生活や仕事に支障をきたすのが典型的なうつ病の症状です。しかし最近では従来型のうつ病とは異なったタイプの症状が観察されることが増加しています。それが非定型うつ病と言うタイプです。常に気分が落ち込んでいるわけでもなく、趣味や自分の興味のあることには積極的に取り組む姿勢が見られるのが特徴です。通常のうつ状態では四六時中終始落ち込んでしまい、何の興味や意欲も喪失することが一般的な傾向が見られるのと対照的です。一日の中では夕方になると気分が不安定になり、就寝期間も長く「過眠」傾向も見られます。一見すると本人のわがままな性格の発露と誤解されることもありますが、非定型うつ病は適切な治療を行わないと精神状態はさらに不安定になり、自傷行為などに及ぶことも珍しくありません。また非定型うつ病の特徴的な症状に過食傾向がみられることがしばしばあり、肥満状態になっていることもあります。この点は通常のうつ病では食欲を含めて人間の根源的欲求が減退するので、食欲不振の結果体重減少が見られるのとは大きく異なっています。このように「うつ病」のカテゴリーで把握されているものの、症状は全く異なる傾向が見られるので治療では方向性を間違えないことが重要です。非定型うつ病の疑いがあれば、精神科と心療内科、どちらかの受診科目を選ぶことが多いでしょう。厳密に言うと心療内科では心身のストレスが問題で発症する、胃潰瘍や気管支喘息などの「心身症」の治療をメインに取扱っています。しかし心や精神に問題がある点では、心身症もうつ病などの精神疾患も類似しているのは事実です。患者さんのこのような傾向が見られるので精神疾患の治療もおこなっている心療内科もあります。従って非定型うつ病などの精神疾患の心配があれば、精神科を受診するのはもちろん、心療内科を受診してもほぼ問題なく治療を受けることができます。

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